台北事務所の活動をお伝えします


by ritouki

左から右へ60年

 学習院女子大学で長らく教鞭をとられていた久保田信行先生が台北にお出でになりました。久保田先生は数年前に「修学院」を立ち上げ、失われつつある日本精神を学ぼうと勉強会を開かれています。ご縁があって創設をお手伝いさせていただいた当時、李登輝総統の著書「武士道解題」をテキストに土曜日の昼に集まったことを思い出します。
 今年3月にも台北へお出掛け下さった先生とは半年ぶりの再会、いつも気にかけて下さる恩師の存在は有難いものです。昼食後、先生の数十年来の友人という曾永賢・元総統府資政(上級国策顧問)が久保田先生を訪ねて下さいました。
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 曾さんは、客家で日本時代の苗栗生まれ。早稲田大学卒業後、「革命のために」台湾へ戻って来たとか。その後、国民党の調査局に逮捕されてからは転向、その共産党に関する知識を発揮して中共研究を37年。李登輝総統時代には総統府国策顧問、陳水扁総統の時代には総統府資政(上級国策顧問)も務められました。

 折しも今春には国史館から「従左到右六十年 曾永賢先生訪談録」のタイトルで口述記録が出版されています。ただ、こちらは売れ行き上々ですでに入手困難とか。私も台湾大学図書館で手に取ったことはありましたが、まだ読んではいませんでした。さらに、日本での翻訳出版の話も進んでいるとのこと。タイトルの意味は「左から右へ60年」、まさに台湾の歴史の生き証人である曾さんの半生を文字通り表しています。そういう訳で、帰宅後すぐにネット書店をいくつも探してやっと発見。また、口述記録の続編も間もなく出版されるということで、手に取るのが楽しみです。
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by ritouki | 2010-11-21 23:17 | イベント