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台北在住の筆者(早川友久)が、台北に残された日本統治時代の古蹟や遺構をはじめ、台湾に関わる記事を掲載します。


by ritouki

進むか?! 遺骨収集活動

 今月9日には、アルピニストの野口健さんを招いて台北で講演会を開催。23日の天皇誕生日には、東京で本会主催の忘年会「日台共栄の夕べ」が開かれ、こちらでも野口さんに講演いただきました。
 その講演の中で、野口さんはまず自分が登山を始めたきっかけを皮切りに、清掃登山、環境保護活動、そして遺骨収集活動へと話題を移していきました。そして、東南アジアでの遺骨収集を通じ、当時の台湾人も日本兵として出征したことを知ったのです。

 ところで、先般、菅直人首相が遺骨収集活動を推し進めることを明言しました。これに対し、野党などからも批判の声があがりましたが、野口さんはツイッターで管首相の姿勢を評価しています。ちょっと長いですが、野口さんのコメントを拾ってみます。

 「菅総理の硫黄島での遺骨収集チームには期待したい。総理自らが現場に訪れる事に大きな意味がある。自民党の中から一部批判的な声が上がっているようですが、この件に関してはこれまでほったらかしにしてきた自民党の責任は大きい。

 元厚労相の尾辻氏は大臣の頃から遺骨収集について『いずれ幕引きを考えなければ』と発言。ならば氏が厚労相時代、どれだけ真剣にこの活動を取り組んできたのか。氏は菅氏について『遺骨収集は厳しい。途中で放り投げるのでは』と、でもあなたはその途中まですらやらなかったのではないかと問いたい。

 また菅氏をフォローするつもりはないけれど遺骨収集に関し菅氏は野党時代から国会質問等で「国の責任でやるべき」と自民党政権を追求。そして今回の硫黄島の視察に繋がったわけで、尾辻氏が菅氏の遺骨収集に対し『思いつき』と表現されているがそれは違う。無意味な足の引っ張り合いだけはやめてほしい。

 この問題に必ずしもイデオロギーは必要ない。ましてや『自民党だ』『民主党だ』などと色分けする性質のものでもない。国を上げて超党派で取り組んで頂きたい。この活動で日本人同士が争えば国の為に戦い亡くなっていった英霊に対しあまりにも情けない。」

 野口さんは遺骨収集について「オールジャパン」で取り組もう、と主張し続けてきました。この問題に関しては民主党が好きか嫌いかの問題ではなく、反対のための反対で横槍を入れるような批判は慎んでもらいたいものです。
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by ritouki | 2010-12-29 19:03 | イベント