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by ritouki

澎湖島へ 3日目 その1

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 昨日の下見でちょっと疲れ気味だったため、今朝は8時起床とゆっくりめのスタート。昨日の朝食べたお店が思いのほか美味しく、再び散歩がてら朝食店へ。今日はちょっと時間が遅かったので、出勤途中に朝食を買い求める長蛇の列に遭遇です。

 朝食後はまた天麟先生ご夫妻と市内をぐるぐる散歩。プラハが「百塔の街」と形容されるなら、澎湖はまさに「百廟の街」。島内いたるところに廟が設けられており、天麟先生の奥様によると、澎湖の人々の間では、「あなたはどこの生まれ?」と聞かれたら、廟の名前で答えるのだとか。すると相手も廟の名前を聞けば、大体どこら辺かが分かるといいます。

 廟に祀られているのは、漁業や航海の守り神である媽祖が多いそうですが、全てではないそう。一説には、数百年前、現在の中国大陸福建省南部から船で澎湖や台湾への移住を目指した人々が、無事に到着したことを感謝して媽祖様を祀ったのだそうです。もちろん、一年中強風が吹き付ける澎湖では農業での収入確保はあまり望めないため、人々は、海を生活の糧を得る場所に選んできました。そうした際に、海での安全祈願や豊漁を祈って媽祖様を信仰するのは至極当然といえるでしょう。

 港のそばに鎮座する「天后宮」は台湾最古の廟です。初日の夜、廟はすでに戸じまりされていましたので、今朝は中を見学してみました。台湾の廟というと、赤や黄色の派手な装飾が特徴ですが、古色蒼然の内部は、むしろ木材の色をそのまま生かしたような細工で、他の廟とは趣がちょっと違います。また、2階部分もあり、以前は上ることが出来たそうですが、現在は修復作業が進行中のため上ることが出来ません。
 
 ここで、壁面に埋め込まれた石板を指差す天麟先生。彫られた名前の中に「黄廼勲」という名前が見えますか?この方が天麟先生のお父上です。澎湖生まれの澎湖育ちだったお父上は、澎湖庁の役人として澎湖でその生涯を終えました。天麟先生ご自身は少年時代に澎湖を離れて台南へ。台大卒業後は米国へも留学し、現在は台北在住ですが、やはり魂は澎湖人。故郷が、自分のルーツがこうして残っているのは素晴らしいことです。
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 朝の散歩を終え、今日の下見へ出発します。今日は馬公近郊の下見。
 まずは馬公から見ると南の「風櫃濤聲」へ向かいます。馬公の南部はアルファベットの「E」を左右に引っ繰り返したような形になっています。「風櫃濤聲」は「E」の一番下の横棒の先端にありますので、近郊とはいっても、市内からだと17キロほどの距離です(下の地図の赤丸のところ)。2日目なのでバイクにも慣れ、ビュンビュン飛ばしますが、やっぱり風が強い!時折り吹く横からの突風にはハンドルをとられそうになります。だんだん地形も細くなってくるので、両脇に砂浜が見え隠れするようになって来ました。
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 そして、やっとこ「風櫃濤聲」へ到着。今の時期は観光客が非常に少ない時期ですが、ここには先客がいました。海岸に、まるで溶岩が固まったかのような岩場が出現しています。浅間山のふもとの「鬼押出し園」に来たみたいです。
 「風櫃濤聲」の風櫃とは、「ふいご」のこと。鍛冶場で火をおこす際に空気を送り込むための道具です。この岩場では、強い突風が吹くと、風が狭い岩場の間を吹き抜けるために、ブォーッという反響音が聞こえますが、それがまるでふいごの音のように聞こえたことからこの名がついたそうです。また、同時に風で吹き上げられた海水の水柱も見ることができます。

 ひとしきり「風櫃濤聲」を確認して下見は完了。隣りの砂浜でサンゴを拾ってから再びバイクにまたがります。
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by ritouki | 2011-03-04 18:36 | イベント