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by ritouki

台湾新幹線のダイヤも選挙準備へ

 いよいよ総統+立法委員のダブル選挙まで一ヶ月を切ってきました。
 台湾は旧正月で動く社会なので、日本のような年末年始の慌ただしさとは無縁ですが、来年の旧正月の元日(いわゆる春節)は1月23日ということで例年よりちょっと早め。

 また、国立大学では、学生たちにとって正念場の期末試験が1月の第3週を目途に行われます。ということは、金曜日に試験が終わった翌日には投票日というわけで、中南部出身で台北に学んでいるなど、実家と離れて住んでいる学生にとっては試験が終わったらすぐに帰省して投票しなければなりません。
 
 投票権を持つ20歳以上の大学生が生まれたのは1990年代前半。戒厳令の残滓が残っていた時代とはいえ、自由と民主そして経済的豊かさの中で育ってきた彼らにとって、政治への興味はお世辞にも高いとは言えません。今回の選挙で初めて投票権を得た若者たちを、中国語で「首投族」と表現します。なにやら危険な香りがしますが、中国語で「首」は初めてを意味し、「投」はもちろん投票のこと。なかなかウマいネーミングを考えたものです。

 今回の選挙は、台湾人が一斉に民族大移動を始めて規制する旧正月の前週にあたります。実家から遠くはなれて働いている人々、特に中国で働く台商と呼ばれる台湾人ビジネスマンにとっては、仮に投票のために台湾へ帰ってきた場合、日曜夜には中国へ戻り、翌週末には再び旧正月で台湾へ戻ってくるという二度手間になります。昨今の不景気では飛行機代も馬鹿になりません。これは例えば「台北で働いているけど実家は高雄」などのように台湾内部でも同じことが言えます。学生にとっても条件は同じ。むしろ経済的余裕がない学生の場合、新幹線に乗らずに高速バスで規制するとなると何時間もかかります。

 首投族の投票率や投票行動が選挙結果の行方を左右しかねない、とも言われていますが、それ以前に、彼らの投票機会を奪いかねない現政権による選挙日程の変更は、さすが選挙に勝つためならなんでもござれの老舗の手腕を感じます。

 台湾新幹線も選挙期間中、帰省客の増加を見越してダイヤを増発。チケット販売の混乱も予想されることから、早めの予約・購入を呼びかけています。いよいよ新幹線も選挙モードです。
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by ritouki | 2011-12-15 21:53 | イベント