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by ritouki

敢えて苦言を呈す

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 李登輝元総統が「台湾人に生まれた悲哀」と表現したように、台湾人は長らく外来政権の支配を受け、一度も国家の主人になったことがありません。そうした台湾のアイデンティティのあり方は複雑すぎ、日本人はおろか、台湾人自身にさえ理解出来ていないかもしれません。

 3月の震災発生以降、台湾からは世界最大級の支援をもらい、多くの日本人が「頼れる隣人は誰か」ということを認識したと思います。その台湾の厚意に報いようと、最近では「ありがとう台湾」というフレーズを多く見かけるようになり、日本における台湾の認知度が高まっているのを感じます。

 しかし、こうした台湾への感謝ムードに水を差すことは十分承知しながら、敢えて苦言を呈したいことがあります。
 それは、感謝メッセージやTシャツに描かれているのが「青天白日満天旗(中華民国の国旗)」であり「中華民国の国花である梅の花」であること。確かに台湾を「中華民国」と捉えるのであれば、この選択は間違いないでしょう。「これが台湾のシンボル」と誤解するのも頷けます。

 日本にも国旗に反対する狂信者が一部にいますが、台湾における国旗や国花というものは、実は日本などの比ではないくらい単純な話ではありません。台湾の場合、根本的にアイデンティティが異なるという現状も知って欲しいのです。
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by ritouki | 2011-07-21 22:36 | イベント