蔡英文候補敗れる!
2012年 01月 14日
夕方4時、投票が締め切られると同時に、テレビ各局とも開票速報を放送します。開票数値は公式なものではなく、テレビ局が台湾全国にある投票所に記者を派遣し、投票用紙を監視人に広げて見せながらホワイトボードに「正」の字を書き込んでいく様子を集計するというアナログな方法で行なっています。そのため、各局とも数値にバラつきが出てきます。
本会主催の選挙観戦ツアー一行は、台湾独立建国連盟の会議室でテレビ中継を見ることになっています。会議室にはすでに羅福全・元駐日大使や許世楷・前駐日大使らが詰めかけていました。
しかし、残念ながら開票が始まって2時間あまりで、すでに20万票近い差を付けられました。いくらメディアが国民党に握られていようとも、余りにも差が開きすぎです。会議室は重苦しい雰囲気に包まれました。
夜7時をまわるとその差はさらに開き、結果は出た、と言わんばかりに席を立つ人も増えてきました。結果は確定していないものの、敗色濃厚ということで、羅大使や許大使に総括していただき、独立聯盟を後にしました。
思いもよらない大差は、民進党はおろか、国民党自身も驚いたのではないでしょうか。ガックリ来ている日本人よりも、「こんなのただの一里塚」と飄々としている聯盟の皆さんの姿が印象的でした。また新たな戦いのスタートです。