また、尖閣諸島における中国漁船衝突問題における日本政府の対応に対し、黄昭堂主席は「今までの日本政府は弱腰だったが、今回の事件ではよくやっている。頑張ってほしい」と期待されていたのに、その午後には「船長釈放」のニュース。これにはガッカリしました。
今春3月、旭日中綬章を授与された何瑞藤・国立台湾大学日本語学科名誉教授は李登輝学校初登場。国立大学として初めての日本語学科設置に奔走された何教授の苦労話から、日本時代の思い出、日台文化の共通点など、内容は多岐にわたりました。
夕方、研修団一行は台中へ移動。
日本からの参加者23名(現地合流も含む)は桃園空港から淡水の群策会へ直行。休憩もそこそこに早速講義に入りました。
新任なったばかりの王燕軍・秘書長(李登輝学校の教頭先生にあたります)の歓迎挨拶を受け、第一弾の講義は黄天麟・元台湾総統府国策顧問/元第一銀行頭取による「台湾の経済情勢(ECFAの内容と問題点)」です。
李登輝元総統をはじめ、多くの識者が締結に警鐘を鳴らし続けて来たECFAを馬政府はいとも簡単に結んでしまいました(9月12日発効)。その問題点と今後の影響について解説いただいた後、日本にとっても看過しえない問題ということで活発に質問の手が挙がりました。
夜は王秘書長をはじめ、群策会スタッフも混ざって淡水のレストラン「紅楼」で晩餐会。初日の夜は更けていきました。