チベット僧の方々が日本へ祈りを
2011年 03月 14日

今夜7時から、台北市内の自由広場前で、在台チベット団体などが合同で、11日に発生した東北大震災の犠牲者や被災者の方々のために祈って下さる活動がある、と友人に聞き、出掛けて来ました。
昼間の陽気とは打って変わって、冷たい強風が吹くなかでしたが、30人以上集まって下さった僧侶の方々は、なんと1時間半ちかく日本のために読経をしていただきました。

正面の祭壇にはダライ・ラマ法王のお写真、両端にはチベット旗と日章旗が立てられています。
もともと、今日の祈りは、3年前、チベットで発生した蜂起に対し、中国政府が暴力で鎮圧を行った際に犠牲になった方へ捧げるものだったそうです。しかし、日本での震災発生を受けて、日本のために祈りを捧げて下さることになりました。

活動には、僧侶の方々だけにとどまらず、在台日本人や台湾の方々、メディアも集まりました。震災発生後、海外に住む日本人にとって、ただ映像を眺めているしか出来ることがなく、歯がゆい思いに苛まされていましたが、こうして日本のために祈りを捧げられることは(それが有用か無用かは別としても)、「日本のために何かしたい」と思う私たちにとって大きな心の安寧となりました。
取材するメディアの中には中国の新華社通信の記者の姿も。聞くところによると、台湾でチベット関連の活動に参加している僧侶たちは、身元がばれると、チベットに残してきた家族が迫害される恐れもあるとか。そうした危険を顧みず、祈りを捧げてくれた方々に感謝します。


