歴史捏造の一環か
2011年 08月 29日

台湾にはご承知の通り、総統府に代表されるように、日本時代の建築物が現役として使われたり、古跡に指定されるなど、日本時代の歴史に触れる機会は少なくありません。私自身の感覚としては、説明文の表記に使われる年号は大きく分けて「西暦」「日本の元号」「中華民国暦」の3つです。もちろん、これら全てが表記されている場合もあれば、どれか一つだけの場合ももちろん存在します。
記事中でも指摘されているように、大まかな流れはあるようですが、日本時代の出来事が西暦と中華民国暦だけで表記されている場合、見る人を困惑させるのが事実です。
また、例を挙げてみると、こういった事象は古跡や歴史に関する展示に限らないようです。
例えば、下の画像は先日購入した緑島のガイドブックに掲載されている緑島灯台の説明です。説明には「民国26年、緑島沖で座礁した米国フーバー号の救助に緑島島民が協力したことに感謝し、米国が建設したもの」と書かれています。
しかし、この説明を一読してすぐに違和感を感じました。「民国26年」といえば1937年=昭和12年の出来事です。この表記では台湾のいつの時代に起きた出来事なのか非常に分かりにくくなってしまっています。
確かに歴史には光と陰があり、殊更に光の部分だけを取り上げたり、陰の部分を隠す必要もありません。日本時代とひとくちに言っても、評価されるべき点もあれば、非難されるべき部分もあるのが事実です。
しかも、記事の中で言及されているように「台湾に日本が統治した時代があることは歴史的事実」です。特に、台湾はオランダやスペイン、日本、中華民国といった外来政権の支配を経験し、いまや台湾本土化が進みつつある状況のもと、これまで台湾が歩んだ来し方を正しく教育する必要があります。この「和暦表記」の提案をきっかけとして、客観的な台湾の歴史教育が深化することを祈ります。



