李登輝元総統「尖閣は日本の領土。違うと言うなら証拠を見せよ!」
2012年 06月 06日
心配された体調も回復し、5日夜には桃園県中壢市にある国立中央大学資訊管理研究所で「新時代の台湾人、私の『脱古改新』」と題した講演を行った。総統はもともと6日に退院予定だったのを、「学生たちに話しておかなければならないことがある」として一日早め、退院されたその足で直接大学へ向かい、講演されたという。
午後6時半から8時過ぎまで、約1時間半を疲れも見せずに立ちっぱなしで講演。
講演後の質疑応答では、中国からの交換留学生から「尖閣諸島が日本の領土だと言っているが、尖閣諸島は中国や台湾のものではないのか」との質問が出ると、李登輝総統はやおら立ち上がり「尖閣諸島は日本の領土。中国のだ、台湾のだと言うなら証拠を見せよ。そもそも貴方は台湾の歴史を研究したことがあるのか」と迫った。
学生がなおも「台湾を近代化させたのは日本かもしれないが、現代化させたのはアメリカだ」と発言すると李総統は「ナンセンス」と一蹴、場内からも失笑が漏れた。ただ、最後には李総統からこの中国人学生に「台湾の民主を学ぶように」と著書が贈られた。
講演を聴講していた台湾人学生からは「あの中国人学生は、元総統との会話を通じて、自由に発言出来ることこそが民主主義だということを学んだのではないか」と話した。
講演に関する報道は以下から見ることが出来る。
なお、6日夕方の産経新聞ニュースサイトでは、李登輝総統の「尖閣は日本領」発言をトップで報じている。



