台湾点描「台湾紅茶の父」
2011年 08月 07日

最近、台湾産の紅茶がポピュラーになっているとか。生産地は日月譚のほとりの魚池。現在も行政院農業委員会直属の茶業改良場魚池分場があり、様々な茶葉の研究が行われています。
その前身は日本時代の魚池紅茶試験支所で、設立したのは台湾総督府の技師だった新井耕吉郎。日月潭近辺の環境がアッサム紅茶の生産に適していることを見抜き、試験場を設立しました。
戦後、留用によって台湾に留まりましたが昭和21年に病没。新井を慕った部下により慰霊碑が建てられたそうです。
その後、海外からの廉価品流入により、台湾紅茶は衰退しましたが、近年の茶葉農家の努力により復活。特に「紅玉」の名で呼ばれる「台茶18号」は高価ながら人気のため、常に品薄で偽物まで出回っているとか。

