今日から「蘇澳温泉・蘇澳冷泉祭り・サヨンの鐘の地をめぐる」宜蘭ツアー
2012年 07月 13日
今日から16日まで、「日本と台湾を考える集い」が企画、「共栄ツアーズ」が受託催行、本会がバックアップした「蘇澳温泉・蘇澳冷泉祭り・サヨンの鐘の地をめぐる」宜蘭ツアーです。
広大な宜蘭平野と雄大な山々、蘇花公路を走るバスから眺める太平洋など様々な顔を持つ宜蘭ですが、実は私はあまり宜蘭に詳しくありません。全台湾の中で、最も訪れた回数の少ない街といってもいいかもしれません。今回のツアーでは、温泉の街・礁溪、冷泉の街・蘇澳、文教の街・宜蘭、政治経済の中心・羅東を周る盛りだくさんのツアーのため、宜蘭のことをもっと知ることが出来るでしょうか。
初日夜、日本各地からのツアー参加者は礁溪駅そばの「山泉大飯店」に集合。そのため、午後2時過ぎにMRT台北市政府駅の上にあるバスターミナルから首都客運に乗って礁溪へ出発。バスは約10分に1本が出発していますが、羅東行きや宜蘭行き、礁溪を経由するものやしないものが混在しているので、電光掲示板の表示などに注意しましょう。
台北市内からは雪山トンネルを通って礁溪まで50分ほど。ホテルの目の前で停まってもらい、一眠りする暇もなく着いてしまいました。夜の集合までまだ時間があるので、在来線に乗って15分ほどの羅東駅へ。
羅東駅そばには羅東林業文化エリアが広がっています。ここは日本時代、太平山で伐採された材木を運搬するのに使われた羅東森林鉄道や木材の貯蔵池でした。もともと、伐採された木材は蘭陽渓に放流するやり方で下流まで運搬していましたが、1924年に運搬のための森林鉄道が開設されたのです(下の画像は昭和8年に台湾総督府営林所が発行した『営林所の事業』掲載のもの。台湾大学図書館所蔵)。
森林鉄道の終点は「竹林駅」。森林鉄道は1989年にその役割を終え、2004年に羅東林業文化エリアに生まれ変わり、市民の憩いの場になっています。
当時の駅舎は文化エリアの玄関として現在も使われ、当時活躍した機関車たちが展示されています。
夜、ホテルに集合した参加者は礁溪駅前のレストランで宜蘭料理を堪能したり、礁溪温泉を楽しんだり。明日午前は蘇澳で開催中の冷泉文化節に参加し、羅東へ移動します。