統一レシート管理も簡単に
2012年 10月 02日
電子レシートにはバーコードが記載されており、このバーコードをスマートフォンの対応アプリでスキャンすることでレシート番号を記録します。2ヶ月ごとに当選番号が発表された際には、当選番号のデータを自動的にダウンロードし、記録してあるレシート番号を照合することで瞬時に当たりはずれをチェックしてくれるというものです。
電子レシートは、セブンイレブンやモスバーガー、SOGOデパートや三越で導入が始まっています。電子レシートをもらったらその場でスキャンすればOK。従来式のレシートの場合、手入力で番号を入力します。若干面倒ですが、レシートをもらったすぐに入力することを習慣づけると、それほど苦ではありません。むしろ、当選番号が発表された後、手作業でチェックする手間を考えればお手のものです。入力済みのレシートは、クッキー缶などにどんどん入れておきます。そうすると、だいたい下から日付順に重なるようになっていくわけです。
当選番号が発表されたら、アプリが自動的に照合して当選しているレシートを教えてくれます。入力した日付も表示されているので、だいたい目星を付けてクッキー缶を漁れば、1分もかからず発見!今まで数十分かけて手作業でチェックしていたことを考えると、時間と手間が格段に省けます。
いくつかアプリを試してみましたが、今のところ一番使いやすいと思ったのはこちらの「電子發票王」。他にもいくつかあるので、ご自分の使いやすいアプリを探すのも楽しいかもしれませんね。
最後にひとつ。そもそも、なぜレシートに「宝くじ」を付ける、という発想が生まれたのでしょうか。その答えが「脱税防止」だということはけっこう知られているのですが、どうしてでしょう?
お店やレストランが脱税をするのに最も手っ取り早い方法は、売上げをちょろまかすこと。簡単に言えば、実際に売れた金額をカウントしなければ、そのぶん帳簿上の売上金額が減り、課税率が下がるので、結果的に税金の支払を逃れられるというわけです。
では、このちょろまかしを防ぐためにはどうすればよいか。つまり、お客さんが物を買ったり、レストランで支払いをした際に「必ずレシートを欲しがる仕組み」を作ればよいというわけです。レシートに「宝くじ」の番号が付いているおかげで、たとえ10元の新聞の購入でも、お客さんは必ずレシートを要求します。これによって、売上は自ずと漏れなくレジに打ち込まれることになるというわけです。
手間を掛けずに脱税を防げ、庶民はささやかながらも宝くじ気分が味わえるという、なんともスマートな方法ですが、当選金額はなかなかのもの。特等は1千万元(日本円で約3千万元弱)、当選金額が一番低いのは200元(約600円弱)ですが、こちらは下4桁の番号で当選が決まるので、250本に1本は当たる計算。旅行者でも当選金が受け取れるので(高額当選の場合は要確認)、台湾でのレシートは捨てないようにしましょう。もし不要な場合は、空港や街角にある寄付箱に入れることをオススメします。ボランティア団体がチェックし、当選金は慈善活動などに使われるということです。