台湾高座会の第25回記念大会が開催
2012年 11月 10日
今年は桃園県の楊梅区会が担当。会場は、中壢市の国立中央大学に近いレストランで行われました。9日に開催された前夜祭には、日本の高座日台交流の会メンバーをはじめ、日本からの出席者と地元区会会員によるなごやかな晩餐会となりました。本会からは、柚原正敬事務局長が小田村四郎会長の名代として出席しています。
挨拶に立ったのは台湾高座会を長年まとめて来た李雪峰会長。李登輝民主協会の常務理事も務めるジェントルマンです。続いて、日本側を代表し、高座日台交流の会の石川公弘会長がお祝いの言葉を述べました。
石川会長は本会理事も務めていただいていますが、長らく神奈川県大和市議の任にありました。お父上は、台湾少年工の舎監だった石川明雄氏。大和市議長の時代、たまたま市長が不在だったために応対した来客が、高座会のメンバーだったことが縁となり、その後、大和市で開催された1400名を超える少年工の大訪問団へと繋がっていきます。
翌日は、同じ会場で午前10時30分から記念大会。台湾各地からバスを仕立て、600名近くの元少年工や家族が参加し、盛大な会となりました。来賓として、交流協会台北事務所の樽井澄夫大使、蔡焜燦・李登輝民主協会理事長らも登壇し、祝辞を述べました。
蔡理事長は、高座日台交流の会会長に就任したばかりの石川公弘を名指しし「今から悪口を言います。石川会長は2004年の総統選挙直前、台湾で200万人が参加して『人間の鎖』をやったとき、一人で台湾にやって来て、中部かどっかの地点で台湾の人と一緒に鎖になってくれた。近くにいた人が日本語の出来る人を呼んできたり大騒ぎしたそうだ。それで『私も台湾人だ』なんて言う。台湾語も出来ないくせに何言ってるんだ。台湾のためにどうもありがとう」と、蔡理事長ならではのユーモアで感謝の言葉を述べました。
来年は台湾少年工が日本への第一歩を印してからちょうど70周年の記念大会が5月9日に開催されます。李登輝元総統も、この記念大会へ出席するため訪日する予定となっています。
台湾での記念大会も、会員の高齢化により、今年の第25回大会が最後となりました。来年以降も交流大会は続けていきますが、これまでのような大規模なものはもう出来ないとのことでした。当時の年齢から考えると、少年工の皆さんの年齢も80歳以上。来年の70周年記念大会が大きな集まりとしてはフィナーレになるだろうとも言われています。かたちは変われど、少年工の皆さんによる交流の絆がこれからも続いていくことを願ってやみません。同時に、来年の70周年記念大会の成功を陰ながらお手伝いしたいと思います。