李登輝元総統、学生たちを思って涙
2014年 03月 27日
「政府や指導者は庶民や学生たちと対話しなくてはならない。特に学生たちは知識階級であって将来の国家にとって重要な人物だ。警察力を用いて排除するべきではない。まずは彼らと会って話を聞き、何が問題なのか、どう解決するべきかを理解するべきだ。こうしたことが出来ないのであれば、何のために指導者に選ばれたのか。
学生たちはかわいそうだ。もう既に(立法院占拠から)10日が経ち、警察に殴られている光景はとても見ていられず心が痛む。台湾がこんな風に変わってしまったのを見ると本当に涙が出る。もう質問しないで下さい。さもないと本当に涙がこぼれてしまう。私の話を聞いてくれればそれでいい。
学生たちが提案した『全民憲政会議』はいい考えだと思う。国民全体で台中サービス貿易協定についての理解を深めるべきだ。これまでの政府の説明は全く不十分だ。この機会を利用して国民への説明を尽さなくてはならない。それが民主社会の形だろう。大切なのは、政府は庶民が抱えている問題を理解することだ」。

